注文住宅 土地探しの攻略法 洪水、水害ハザードマップの見方5選
こんばんわ!ともぞです。
今回は土地探し攻略法の第三段として、『洪水、水害ハザードマップの見方』ということで記事をつくりたいと思います。
マイホームは安心のくらしの基盤です。安全な場所に家を建てない。安全な場所の家を買いたいと皆が考えるはずです。
近年は台風の大規模化などで最も気になるマイホームのリスクの一つ水害のリスクについて書いていきます。
今回は水害に特化した内容となっています。
おくさん!
安全安心なくらしのために洪水ハザードマップの見方を勉強するよ
わかったよともぞ!
(眠いなあ……。)
洪水、水害ハザードマップとは?
(1)ハザードマップの目的
ハザードマップは住民の避難に活用されることを目的に行政機関により作成され公開されている地図になります。
(2)ハザードマップの対象としている水害は?
ハザードマップでは、『想定される最大の規模の水害』に対する避難の情報等を検討して、ハザードマップに盛り込むこととしています。
具体的には、計画高水位(河川の改修の設計を行うときに基準となる水位。河川の水かほぼ満水)で河川の堤防が決壊した状況を想定して浸水の想定区域と浸水の深さ設定します。
重ねるハザードマップ、わがまちハザードマップ
実際にハザードマップを見ることができるwebサイトを紹介します。サイトのURL(どちらも国土交通省のサイトになります)と大まかな使い方と特徴は下記のとおりになります!
(1)重ねるハザードマップ (国土交通省webサイトへのリンク)
【使い方】
・調べたい住所を入力して付近の地図へ
・災害種別と選択(洪水、土砂災害等)を選択する
・地図に災害種別ごとのリスクが表示される
【特徴】
・住所検索が使いやすい
・複数の災害を一緒に重ねてみることができる
・市町村の情報が載っていない場合あり
(2)わがまちハザードマップ (国土交通省webサイトへのリンク)
【使い方】
・調べたい県、市町町を選択していく
・各市町村のハザードマップ(外部リンクへ)が公開されているサイトへ案内される
・各市町村で公開されているハザードマップ(pdfファイル等)を閲覧する
【特徴】
・市町村毎の独自のリンク飛び、それぞれのファイルを見ることになる(まとめリンク集のような使い方となる)
・情報量が多い
・市町村毎の図面であるため、見難い場合が多い。(特にスマホで見難い)
重ねるハザードマップ、わがまちハザードマップの注意点!
重ねるハザードマップ、わがまちハザードマップともに同じようにハザードマップを閲覧できるポータルサイトになりますが、実は情報の意味合いに大きな違いがありますので、注意が必要です。
結論からいうと、まず視覚的に見やすい『重ねるハザードマップ』を見た上、『わがまちハザードマップ』で再度確認をする。よい土地を見つけた場合必ず二段階のチェックをしてください。どちらか片方しか見ない場合は必ずわがまちハザードマップを見ましょう。
その理由は下記のためです。
① 重ねるハザードマップ:国県等関係機関が作成している災害リスク情報
※国や県が管理している1,2級河川の情報は充実しているが、市町村管理のその他河川の情報は充実していない。あくまでリスクの情報という表現に留まっている。
② わがまちハザードマップ:市町村が公表する『水害ハザードマップ』
※宅地建物取引業法に定められた重要事項説明ではこの『水害ハザードマップ』を用いて水害のリスクを説明することになります。『水害ハザードマップ』は水防法に基づき市町村の長が公表することとしています。
注文住宅で土地を買う場合や賃貸を借りる場合は↑に基づき不動産屋さんがリスクを説明してくれます。
上記とおり情報の意味合いに注意してみるようにしましょう!ここ大事です。
ハザードマップの注目箇所は?
ハザードマップで最も注意してみるべきポイントが1箇所あります。それは、
『土地の高低』です。
ハザードマップで浸水区域を想定する上で最も大きな要素は地盤の高さになります。
水は高いところから低いところへ流れます。そして、低いところでは長時間水が抜けず、被害が大きくなります。
ハザードマップにおいて浸水高が大きくなるところは標高も低い箇所となりますので、内水氾濫の危険性も高まりますので、近くに排水路がないか現地を歩く必要があります。
※内水氾濫 平坦な土地に急に多量の雨が降り、低地に一気に流れこみます。流末になる排水路や小さな河川は水位がすぐに高くなってしまい、水が抜けず湛水してしまう被害を堤防が決壊する洪水と区別し言います。
洪水、水害リスクとの付き合い方とまとめ
今回は、リスクについてはいろいろと記事にしたところですが、ハザードマップで着色されているエリアだからと言って必ず浸水するわけではありません。
先述のとおり繰り返しになりますが『想定される最大の規模の水害』を図示したものです。大雨が降ったとしても、堤防から河川の水が溢れるかどうか、どんな雨が今後降るかは誰にもわかりませんもっというとハザードマップの浸水区域外でも浸水の被害がないとは言い切れませんので、土地購入は投資に近いと思います。
近年の豪雨を背景に浸水リスクが高い土地は若干ですが、お値段据え置きだなという状況も見受けれらました。
これらを踏まえ、リスクに対する考え方は大きく二通りあるのではないでしょうか。
① 安心安全第一!浸水エリアではない土地を選ぶ
② 多少のリスクは許容する。水災保険等で複合的な備えをしていく
②について少し補足します。
仮に、浸水リスクが高い土地でも、駅が近いことや近くに安全な避難所があり避難が容易であることなど諸条件が揃い自分の中でリスクを踏まえた選択をすることができれば、浸水リスクのある土地を選択することもアリだと思います。
100点満点の土地はまず見つかりませんし、リスクの分土地の値段も安いわけですからね。
皆さんはどちらを選ぶでしょうか?(私は①にしました。)
ちなみにどちらも正解だと思います!しっかり情報を仕入れて自分にとってベストな選択をしましょう!
今回の記事は以上になります。
↓良い地盤については下記をご参照ください。↓
土地探しのコツについては下記の記事でまとめて解説しています!
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