注文住宅 土地探しの攻略法 良い地盤とは?5つのチェックポイント

家の設計、土地探し

 こんばんわ!ともぞです。

前回に引き続き土地探しに関係した記事について書いていきたいと思います。

洪水、水害ハザードマップに続いて注文住宅を建てるに最適な地盤はどういったものか。

判断の基準や見分け方についてまとめてみました。

いかに頑丈な家をつくっていても、足元が崩れてしまってはどうしようもありませんよね?

『地震に強い地盤』の土地を選ぶことは、安心安全な家づくりの第一歩となります!

実用的な内容になっているのでぜひ参考としてみてください!

おくさん
おくさん

ともぞ!

ネットでよい土地の情報見つけたよ!

ともぞ
ともぞ

ホントだ!良い土地だね!

家づくりに安心な地盤の土地かどうか調べてみよう!

地盤調査は着工後にやる

 地盤調査は土地を買う前にはやることができません。→地盤が悪いから土地をキャンセル!とは実質できない

 また、建物の大きさが決まって位置が決まらないとできません。

 私の例ですが、着工後地盤調査からはじまり、いきなり、担当者から伝えられることになります。

担当者さん
担当者さん

ともぞさん!地盤調査の結果、

地盤改良必要となりました!

見積もりの結果、地盤改良は100マソです!

ともぞ
ともぞ

わ、わかりました。覚悟していたので、お願いします。

(地盤改良なさそうだって期待もたせたのにー)

 こういったかたちで伝えられることになります。(つらいです)

 なかなか地盤改良なしの土地を選ぶことは難しいです。

良い地盤とは?

 住宅の建築に向いているいわゆる良い地盤というのは、下記に2つの条件を満たすものを指します。また、この2つは住宅に限らず、建設関係の構造物においても同様です。

① 頑丈な地盤であること

 地面の上に家をのせるわけですから、地面にはある一定以上の強さが求められます。地面が重さを支える力これを『支持力』といいます。『支持力』が家の重さよりも小さい場合には、地面に沈んでしまいます。

 なお、『支持力』が不足する場合には、地盤改良が必要になります。あらかじめ、良い地盤の土地を選ぶことで、地盤改良にかかる費用を抑えることにもつながります。

② 液状化現象を起こしにくい地盤であること

  液状化現象とは、地震の揺れによって、地盤が液体状になってしまうことをいいます。これによって建物や基礎が浮いたり沈下して傾いてしまいます。

 細かい発生のメカニズムについては省略しますが、新しい埋め立て地、昔川や池があった地下水位が高い土地で起こりやすいとされています。液状化の怖い点は一般住宅では対策が難しい点です。

 ビルやマンションに用いる基礎は杭を地中深く岩盤まで差し込み支えるような工法をとりますが、一般住宅の場合はそこまでの対策は困難であり、土地選びの段階でリスクを避けることが一番の対策となります。

地形と地盤の特徴

 今回は地盤ということでひとくくりのタイトルとしていますが、地形(外見でわかる地表の凹凸など)と地盤(地面のなかの様子)は密接な関わりがあります。

 外見でわかる地形の情報から、大まかな地盤については推定することができます。近くに河川があるか?山との距離は?そういった情報から見ていくと良いでしょう!

地形の分類と分布及び特徴について

 地形の分類と分布について、代表的なものを模式図あらわしてみましたので、参考にしてみてください。

 模式図からだいたいの分布はわかったかと思いますので、具体的な特徴について、整理をしてみました。地形からの推測です。実際は、地形がどのように形成されたかによって地盤の特徴は異なってきます。

 なお、地形分布のイメージと特徴についての整理表は国土交通省国土地理院の下記Webサイトを参考に作成をしています。

地形分類 | 国土地理院

地盤の調べ方

 次に具体的な地盤の調べ方について、紹介します。なお、webサイトで確認できる地図等は必ずしもすべて現地調査によるものではなく、地形の分類等から概略的に視覚化しているものですので、ご注意を!

地盤サポートマップの活用

下記のURLは外部のリンクでジャパンホームシールド(株)の公式HPへのリンクとなります。

 当該Webサイトの内で公表をしている。『地盤サポートマップ』を閲覧してみてください。調べたい住所を入力することで簡単に地盤の情報を調べることができます。とても見やすいマップになっていますので、ぜひ活用してみてください。

ジャパンホームシールド株式会社 - JHS
ジャパンホームシールド株式会社の公式サイト。私たちジャパンホームシールドは、「地盤ソリューション」「建物ソリューション」「デジタルソリューション」の3つの柱で、住まいづくりを総合的にサポートします。

今昔マップ on the webの活用

 下記は今昔マップ on the webというサイトへのリンクとなります。

 この今昔マップでは、国土地理院の公表している『地理院地図』と古地図を重ねて閲覧することができます。

 候補の土地が昔どのような用途で使用されていた土地であったかを調べることができます。

 (もともと河川が流れていた箇所等は可能であれば避けるのが賢明でしょう)

今昔マップ on the web
時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」は、新旧の地形図を多数収録し、並べて比較するWeb地図サービスです。

周囲の建物や道路を観察する

 Webサイト等で簡単に検索でる方法について2件紹介したところですが、最も大事なのがこちらになります。ぜひ現地にいって周囲の建物をよく見てみてください。チェックするポイントは下記になります。

  • 周辺の道路のひび割れをチェック(特に地中に大きな暗渠や橋げたの周辺にヒビ割が多くないか)
  • 周囲の住宅の基礎、ブロック塀の基礎のひび割れをチェック
  • 周辺の下水道マンホールのまわりにひび割れが多くないかチェック
  • 周囲の建物外壁のひび割れをチェック

 これらの項目には、地盤だけが原因ではなく経年劣化により発生してしますものがほとんどです。先述の地形の条件やこれらの項目が複数該当するかどうかなどから総合的な判断が必要になります。

特に要注意ポイント!

 最後になりますが、特に要注意ポイントがこちらです。

 候補としてる土地が『盛土』で造成された土地か、『切土』で造成された土地か確認をする。

『地形と地盤の特徴』のコーナーでは自然地形における特徴を書いたところですが、『盛土』『切土』ということで人工的にどのように手を加えたのか?という要素です。

・盛土→一定の広さの平らな住宅地をつくるため、低い土地に土をいれ、土地を高く造成すること

・切土→一定の広さの平らな住宅地をつくるため、高い土地を削り、土地を低く造成すること

この2つを比較すると、一般的には『盛土』よりも『切土』が安定した地盤となります。

それは、切土は大昔からその場にある安定した地盤の余分な部分を切り取って使用するため、良く締まった地盤となっているのに対し、盛土は人工的に宅地造成のために近年盛った箇所であり、どうしも締まっていない地盤となりやすいためです。

 そういった人工的に地形がどう作られたかについては、下記URLから国土交通省国土地理院の地理院地図の地形分類(人工地形)というフィルターで地区を確認してみてください。『盛土』『切土』どちらで造成された土地か確認をすることができます。

地理院地図 / GSI Maps|国土地理院
地形図、写真、標高、地形分類、災害情報など、日本の国土の様子を発信するウェブ地図です。地形図や写真の3D表示も可能。

〇大規模な住宅造成にあたって、山地や台地を切り開いた場合、主に切土となりますが、より広く平らな住宅地をつくる兼ね合いと残土処理の観点から、一部盛土による造成となる部分もでますので、そういった箇所に特に注意です。

まとめ

 今回は土地探しにおける良い地盤の探し方ということで記事にしました。

 大規模地震の発生が懸念されている昨今とても気になるテーマではないでしょうか?

 注文住宅の建築にあたっては、支持力が不足する地盤については、地盤改良をおこない、必要な対策をおこない、建築をおこないますが、改良をおこなうのは、地表から浅い部分となります。液状化のリスクまではカバーすることは難しいです。

 また、あまり建築に不利な地盤を選んでしまうと地盤改良工事に多額の予算を割かれて、実現したいことが実現できなくなってしまいます。

 ぜひ、本記事を参考に地形の特徴を考慮し、土地探しの一助としてみてください。

↓水害リスクに関するページはこちら!↓

土地探しについては下記にまとめて解説しています!

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