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新型コロナウイルス感染拡大の影響から、どうしても室内にいる時間が増え、おうち時間の大切さを実感した方も多いのではないでしょうか?私もその1人です。
おうち時間を充実したいなぁと考えると真っ先に思いつくのが住まいのことでした。それは、賃貸に住んでおり、とても快適とは言えない環境であったためです。『家賃と同じ額で新築の家を建てることができるよ♪』なんてキャッチコピーには騙されない自信はありますが、『今の家賃に加えて、いくら追加でお金を払うことができれば、家を持つことができるのだろう?』と考えはじめたのが、私の家づくりの始まりでした。
家づくりは金額が大きいため、一生に一度の機会です。何度も経験できない上、失敗は許されません。『絶対に失敗をしたくない』というプレッシャーが大きくのしかかってきます。特に下記の項目について悩むのではないでしょうか?
- 住宅ローンを返済していけるのか?
- そもそもどこの会社に建築を頼むのか?探し方は?
- 理想の土地は見つけることができるのか?
- どういった仕様の家作れば良いのか?
私自身、家づくりの各ステップでこれらの悩みについて、繰り返し悩みながら家づくりを進めてきました。
~簡単に自己紹介~築100年の古民家育ち(東北地方で雪が降る地域でもあったため冬がとても厳しく家の中でも息が白くなります)。そのため、暖かい性能の高い家に憧れていました。職業は土木関係の技術者(設計・施工管理)をしていますので、畑違いではありますが、ちょっと違った目線で技術的なアドバイスができると思います。
本ページでは、『施主目線』で勉強しながら進めてきた家づくりの実体験から『家づくりのはじめ方』について特化して解説していきます。それは、家づくりを通して、はじまるまでの準備が最も大事だなと実感したためです。事前の知識や理想の家のイメージがしっかり出来ていないとプロであるハウスメーカー、工務店と『良い取引』をすることは難しいなと特に感じました。
本ページでは、家づくりをはじめるにあたっての主な検討事項について、実際に検討を推奨する順番で解説していますので、順番に読んでいただけると家づくりをスムーズにはじめることができます。
施主目線でわかりやすく解説をします。
ハウスメーカーや工務店等の実務者とはすこし違った切り口になっています。
家づくりのはじめかた!
家づくりをいつからはじめるの? →可能な限り早い方が良い!
まず前段として、私の考える家づくりを開始する最も良い時期についてですが、いずれ建てるのであれば、可能な限り早い時期が良いと考えています。(今般の資材高騰の影響も気になりますが、一度上がった資材の値段は下がらないと考えています)
『お金が貯まってから家づくりをはじめよう』と考える方も多いと思います。しかし、お金を貯蓄する→使えないわけですので、家計において使えるお金の総額は大きく変わらないことと下記のメリットがあるため、いずれ家を建てるのであれば、私はなるべく早く建てることをおすすめしたいです。
- 家族で1日でも長くマイホームに住むことができる
- 健康的に過ごすことができる
- 若い年齢の方が住宅ローンを借りやすい
- 家賃分の支出がなくなる
これらのメリットがある一方で、同時に『引き返す』というリスク管理についても考慮しておくべきです。ここでいう引き返すとは、家を売却して賃貸へ戻ることを指します。仮に売却することも想定し、売却時の住宅ローンの残債の低減を図るため、資産価値の高い家を建てることが重要になります。
家づくりをはじめるタイミングについては、別記事にて詳細に解説しています。
家づくり推奨検討フロー図 →家づくり経験者が考える検討のおすすめ順序
家づくりのはじかたについて、私がおすすめする検討の順番は下記のフロー図のとおりです。
各検討事項について細かく解説します。
建てたい家のテーマと予算を決める →すべての基本。家族と方向性について打合せを
まず最初に検討するべき項目は家のテーマを決めることです。これは家族で相談して家づくりに採用する様々な事柄について『優先する項目』を設定して家族内で共通認識をもつこと指します。
家づくりにおいて、予算には限りがあります。その予算を優先順位をつけて充てていくことで、最初から最後までブレることなく家づくりを進めることができます。家づくりは選択の連続です。その中で悩みが度々でてきます。その度に、最初に決めた『家づくりのテーマ』に戻って考えてみてください。ベストな選択ができると思います!
なお、我が家の場合は、先にテーマを決めて家づくりの臨み、以下のメリットを実感しました。
- 打合せ時間の短縮 (打合せが早く工務店に驚かれました!(笑))
- 予算オーバーを防ぐ (予算オーバーはしてしまいましたが、予算減額時により大切になります!)
- 夫婦喧嘩防止 (事前に世界感を共有できているので、スムーズだったかと思います)
予算を把握する →無理なく返せる住宅ローンの把握とライフプランを作る
予算を組むためには以下2点がとても重要なポイントになります。家づくりで最も不安を感じるお金に関する要素については、まず押さえておきたいです。
- 借りることができる最大を把握する →住宅ローンの比較と住宅ローンの事前審査を受けてみる
- 返すことができる金額を把握する →ライフプランを作成する
下記の記事で無理ない住宅ローンの返済額やライフプランの作り方について詳細を解説しています。
必要な知識を身に着ける →知識を習得して良い取引をしよう
家づくりの中で私がまず戸惑ったことは、施主と施工業者の間であまりにも知識の格差が大きいなというところです。私は家づくりの初めに住宅展示場にいったのですが、営業担当者から話を伺っても内容がわからないところが多すぎてついていくことができませんでした。
その経験から、『後から知らなかったという後悔をしない』ように事前に知識を身に着けることを推奨します。
注文住宅の建築は出来上がっている完成品に対してお金を払う買い物(売買契約)ではありません。家を完成させるという結果に対してお金を払います(請負契約)。事前に形のないものに大金を払うことになるので、後悔しない施工会社と土地を選ぶために事前の勉強は必須です。
理想の仕様を決定 →おすすめ仕様の紹介 性能の高い家を建てることをおすすめしたい
私は、家の性能は基本的な性能は高い仕様をおすすめしたいです。
家の基本的な性能は設備関係と異なり『後から強化するためには多額の費用がかかる』ため、建築当初から高い性能を持たせることが大切です。(例えば断熱材を追加するため、全部壁をはがすということはなかなか難しいです。)
当然、性能が高い=初期投資は大きくなってしまい、これはデメリットです。しかし、冷暖房費のコストや健康面への影響など大きなメリットがあり、トータルコストから判断していくのが良いでしょう。
以下のような基本的は性能について、数字の根拠をもって賢く選択していくことが大切になります。
・夏涼しく、冬暖かい家⇒なぜ暖かい家、涼しい家といえるのか?
・地震に強く安全な家⇒地震に強い家はどういう検討をして判断をしたのか?
住宅会社の決定 →信頼して任せることができるか?
おすすめしたい住宅会社決定までの検討の流れは下記のとおりです。
- 一括資料請求により情報を収集
- 各社の特徴を比較する
- 完成見学会に参加し実例を見学
- 住宅会社の決定!
実体験から特に重要だな実感しているのが、『完成見学会』を活用することです。
住宅会社が行う完成見学会は、住宅展示場やカタログではない、実際に建てられた住宅を見学することができる貴重な機会です。見学会に参加することで、自分たちが希望する住宅会社との相性や、実際の住宅の仕上がりや品質を確認することができます。
おすすめの住宅会社の選びかたについては下記の記事でまとめています!
土地探し →施工会社の助言をもらいながら、70~80点の土地を目指す
土地探しはまず本命の施工会社を先に決めてから行うことを推奨!理想の家を建てることができる土地かどうか、信頼できる施工会社から助言が必ず必要になります。
土地から注文住宅を建てる方にとっては、土地探しはまず立ちはだかる大きな壁です。
納得のいく土地がなかなか見つからず、疲れてしまう方も多いのではないでしょうか?加えて、良い土地を見つけた場合は早いもの勝ちになりますので、常に準備をして条件に合致する土地の情報を得た場合はすぐに動く必要があります。
土地探しにあたって、確認すべき項目についてまとめた土地探しチェックリストを作成していますので、ご活用ください。検討が必要内容を網羅的に記載しています。
~我が家の実例~ 家づくりのながれを紹介
最後に私が体験した(体験している)家づくりの流れについて時系列順に整理した表を掲載します。本ページで解説した部分が『期間ー事前準備 2021.12~2022.3』までの期間になります。
- 土地の購入申込以降は目まぐるしい忙しさ!
- 土地の売買契約以降、買主の都合で土地購入キャンセルした場合は違約金等が発生する(後戻りできない)
本命の施工会社が決定→土地に購入申し込みを入れると加速的に諸手続きが進みます。短期間のうちに公的な証明書を集めたり、金融機関との打ち合わせを行ったり、かなり忙しいです。
私の経験した家づくりの流れの実例をまとめています。体系的に把握して参考としていただければ幸いです。詳細は下記の記事で解説しています。
まとめ しっかりと準備をして後悔のない楽しい家づくりを!
以上で家づくりのはじめかたの説明を終わります。
繰り返しになってしまいますが、家づくりを経験してはじまるまで(土地購入申し込みをいれてバタバタするまで)がとても大切な期間であったなと実感しました。
知らないままこんなはずではなかった!?と家づくりが進んでしまい、後悔するようなことにならないよう、本ぺージを参考に準備期間を充実したものにしてほしいです。
『悩んだ時には家づくりのテーマに戻る』です。打合せをしているといろいろなものが良く見えて『欲』がでてきます。初心を忘れず、ブレない家づくりをしましょう!
準備期間がとっても大事!
楽しい家づくりをはじめよう
人生の大きな選択になるから後悔したくないよね!
いろいろと悩むことは多いけども、家づくりは楽しいよ♪