ハウスメーカーと工務店の特徴を分析!あなたはどっちが好み!?
『ハウスメーカー』『工務店』どっちを選ぶか。という表題で記事にしていきたいと思います。そして、私は地元の工務店を選んだわけです。どちらが正解とは一概には言えませんが、大事なのは、
自分たちに向いている方を選ぶ
ということだと実感しています。地元工務店を選ぶまでにハウスメーカーや工務店をそこまで多くはないですが、複数社検討して話をきいてきました。その実体験を書いていきたいと思います。
繰り返しになりますが、大事なことは自分たちに向いている方を選ぶ。自分たちに向いている施工会社を選ぶには、自己分析と施工会社の分析をする必要があります。
そのあたり詳しく記事にします。今回も主に私の主観になってしまいますので、ご容赦ください。
ハウスメーカーの6つの特徴
安心感がある
ほとんどの方は一生に一度の家づくりです。そんな家づくりを任せるわけですから、『安心』というのはとても大事な要素になります。
例えば、家づくり中に施工会社が倒産してしまったらどうなってしまうでしょう?(実際には住宅完成保証という保険のようなものでほかの施工会社が完成させてくれますが…..。)
極端な例ですが、小さな工務店で大工さんが一人で家づくりをしています。という工務店とテレビでCMをよく見るハウスメーカーどちらがつぶれにくい会社でしょうか?
もちろん一概にはなんとも言えないところではありますが、後述のハウスメーカーの方が取引をおこなう上では安心だと考える方が多いのではないでしょうか。資本も大きいわけですし。
一生に一度の大きな買い物だからこそ、精神的な安心感はとても大切といえるでしょう。
価格が若干高めな傾向(ローコスト系のぞく)
価格については、中~最上位クラスがボリュームゾーンかなぁという肌間です。もちろん仕様によります。
価格がリーズナブルなものから高いものまで各グレードが用意されていますが、ハウスメーカーが売りにしているクラス(〇〇ホームのともぞの家だ!といった看板商品)の仕様を選ぶと若干高いなぁと感じます。
また、いわゆる標準仕様を超える製品と選んでいくと値段は飛躍的に上がっていきます。特に自然素材と造作はとても値段が上がってしまい不得意な分野なのではないでしょうか。
一方で、タイトルとは矛盾しますが、標準仕様で満足できれば、コスパが良いと感じます。当然、ハウスメーカーは全国で調達を行い、仕入れのロットが大きくなるわけですから。納得できる話です。
おしゃれ
基本的にデザインが洗練されています。一軒一軒デザインを考えるのはもちろんですが、ハウスメーカーは全国の設計事例を集約してデータベース化しているわけですから、全体のデザインという面では失敗のリスクは少ないのではないでしょうか。
一方で、外観はハウスメーカー別でなんとなく想像がつくため、そこは好みになるでしょう。注文住宅をはじめて作る方が主なわけですから、デザイン性の平均値が高く世界感がしっかりしていることは後悔や失敗を減らすことにつながるでしょう。
設備関係が工務店と比べて安い
標準仕様の設備は工務店に比べて安く手に入ります。システムキッチンやお風呂など設備の平均値を高くしたい方にはハウスメーカーはおすすめです。
ハウスメーカーで標準で選べる設備についても工務店では一つ一つ見積もりです。価格も取引数によりけりでなんとも言えず、設備に限って言えばハウスメーカーの方が安くなるかなと思っています。
土地に強い
最も大きなメリットではないでしょうか。土地の強さです。ハウスメーカーは大きな土地を仕入れ分割して『建築条件付き土地』として売り出すことができます。これは資本がないとなかなかできません。工務店は不得意な分野ではないでしょうか。
家づくりをはじめた皆さんが土地を探していると良い土地は『建築条件付き土地』ばかりだということが痛いほどわかると思います。
良い土地を見つけたけど…..。
象さんホームかぁ 残念。
あるあるだね。。。。
残念。
こういったケースは多々あります。しかし、気いったとなれば、自分たちの気に入ったハウスメーカーがどんどん土地をだしてくれる。こんな魅力的なことはありません!とても大きなメリットです。
※建築条件付き土地とは
建築条件付き土地とは、決まったハウスメーカーで建てること前提とした土地になります。(建築条件をはずすこともできるようですが土地の価格があがります)
その土地を買う=ハウスメーカーが決まると捉えてよいです。先述のようにハウスメーカーが直接売り主になっている場合もあれば、不動産屋さんから仲介ででている場合様々です。
面倒見がよい
最後はこれ!ハウスメーカーはなんでも親切に手伝ってくれます。
事前打ち合わせ~家の完成までずっと担当がついてサポートしてくれます。営業担当の方は営業を専門にしており、お客さんとの連絡調整が主な仕事。とてもすごいことなんです。
これは大きなメリットで、住宅ローンからお得な補助金の申請、火災保険までなんでも面倒をみてくれます。
対して、工務店ですが、工務店は設計と兼業であったりとか、専門の営業の方は基本的にいませんでした。(あんまり連絡も帰ってきません)
そのため、施主は言われたことをやっているだけでは、ダメなんです。自分から勉強しないといけない部分は多くなります。
工務店の6つの特徴
私自身は地元工務店を選びましたので、より生の声をお届けできるんじゃないかなと思っております。ぜひ参考としてみてください。
価格はいろいろ
ハウスメーカーが中~最上くらいの価格帯になるに対して、工務店の価格帯はさまざまです。あえて同じように表現すると….中の下~上といったところでしょうか。
これは、基本的には標準仕様というものがあまりないからになります。
よく言えば自由!悪く言えば、検討がつきにくいということですが、やりかた次第では、価格を抑えることができます。
例えば、ハウスメーカーでは通常扱わない建売の建材を使用したり、通常、注文住宅では扱わないビルダー向けといわれる設備をいれたりと様々な対応ができますし、工務店もそういった知識をもっています。
こういったハウスメーカーの標準仕様よりも安価なものを取り入れて、より予算をかけたい箇所に集中投資して家をつくるなど様々なやりかたをすることができます。
品質、デザインもいろいろ
最初の項目で価格がいろいろと言いましたが、デザインもいろいろで確立された規格がありません。
ハウスメーカーの場合だと、世界感がしっかりしておき基本的なデザインの水準がすごく高いです。標準仕様から選んでいくと思い描いていた『〇〇ホーム、〇〇ハウスの家』がイメージに近いかたちで出来上がります。ハウスメーカーはこのあたりすごいですよね!
しかし、工務店はそうはいきません。ある程度施主の世界感をもって家づくりにとりくまないと、テーマがぼやけた家になってしまいがちです。
自由で独自性がある反面、自分たちの色をうまくだしていかないと世界感をつくっていけません。
日本全国で統一された規格があるわけではないので、品質にもばらつきがでるリスクが高まります。
基本的にはなんでもできる
特に造作や自然素材を多く取り入れたい方には工務店をお勧めしたいなぁと私は思っています。
造作と自然素材(漆喰壁、無垢床等)を取り入れるとハウスメーカーでは標準仕様外となってしまいコストが割高になる傾向が強いです。
気になる工務店があれば、ぜひ『完成見学会』を見に行ってみてください。その際には、造作家具のセンスをよく見てほしいです。
工務店のセンスを見極める必要がありますので、お勧めのチェックポイントです。
地域密着型
私見(いつもそうですが)ではありますが、資本が大きくなく、地域に根差した会社である工務店はクレームにはより敏感であると私は考えております。
悪い噂というのはあっという間に広がるものです。狭い地域コミュニティのなかですから、クレームを出してしまうと、風評の影響がとても大きいです。
加えて、従業員の人数も少ないため、クレーム対応に人を割くことは、死活問題になってしまいます。
これらのため、地域の工務店は特にクレームに敏感になる必要があり、下手な工事はできないのです。地域で長年続けてきている工務店は長い間信頼を得てきていると言えるのではないでしょうか。
勉強は必要です
ハウスメーカーの特徴でも触れたところですが、工務店には営業の専属スタッフはいない場合が多いです。基本的にはプロにお任せすることにはなりますが、『要所では施主がしっかりチェック』したいです。
そういう場合はどうなるか?ある程度施主自身が家づくりのことやお金のことについて事前に勉強する必要があります。ハウスメーカーのように美しくまとめられた資料があるわけではありません。
私自身youtubeなどで家づくりの概論や住宅ローンのことについてその都度知識をいれて打合せに臨んでいました。
なんといっても、工務店の場合営業は片手間で行っているケースが多いので連絡のレスポンスもいまいちです。先回りして勉強しておかないとどうしても反応がない間やきもきしています。そういったこともあるでしょう。
家を作る人の顔が見える
私が地元工務店を選んだ大きな理由の一つです。
私が選んだ工務店は、家族で会社をまわしているアットホームな工務店でした。
社長→基礎土木関係 長兄→設計 次男→棟梁 こんな感じです。
なんだか家族みんなで仲が良く、楽しそうに働いている姿が印象的で、理想的な働きかただなと思いました。その様子をみて、おくさんもなにか感じていたようで、二人で相談して安心して任せられるぞ! ということで『家をつくってくれる人の顔が見える工務店』に私は決めました。
ハウスメーカーの場合は、どうしてもお客さんと営業担当の距離は工務店と比べて近くなりますが、一方でお客さんと現場の大工さんのつながりは薄いのではないでしょうか?
工事着工前に現場の方の顔をみることは難しいのではないでしょうか?
工務店の選び方!体験した5つのポイント
私自身地域の工務店に家づくりを依頼しましたので、特に、地元工務店で数社に絞ったんだけど…..決め手に悩んでいるよっていう方にはぜひ見ていただきたい記事になっているかと思います。
最初に結論からお伝えします。工務店選びで最も大事な要素は、
『工務店の得意な家づくりを見極める』です。
A工務店、B工務店、C工務店の三社で迷ってるよ。
どの担当者もいい人で断りずらいなぁ
勉強して良い工務店選びたいね!!
どんな家づくりが得意か
まず一つ目は『どんな家づくりが得意か』見極めることです!
注文住宅を建てるということで、いろいろな実現したいことがあると思います。しかし、その夢をかたちにするのは工務店です。自分が実現したいことを実現してくれる工務店を選ぶことが、家づくりのはじまりの部分でまず大事になります。
工務店はハウスメーカーと異なり設計者が複数いない場合が多いです。そのため、傾向としては、家のデザインの方向性や設計が似通ってきます。
デザイン、設計だけではありません。得意な施工方法を繰り返しおこなっていくことで施工精度も洗練されていきます。
このことから『デザイン、設計』『施工』の面でもメリットがあります。
デザインを重視した工務店、温熱環境を重視した工務店さまざまですが、、、、、、
では、具体的にどういった方法で工務店の得意な家づくりを調べるのでしょうか?
簡単です。『施工事例』を見ることです。
施工事例を見て自分自身の理想の外観にあう家が多いか?高気密高断熱住宅にこだわった住宅が多いか?得意を見極めてみましょう。そして、得意な家づくりはどういう家ですか?と担当者に聞いてみてください。
設計者と波長はあうか
先ほどの話とも重複しますが、工務店は設計者が複数いません。ハウスメーカーと異なり、契約後にどうしても波長があわず、設計者を変えてくれ!ということにはなかなかなりません。
そのため、工務店を選ぶ上では、設計者と息があうか慎重に判断をする必要がありますね!
設計者との波長ということですが、話があうか!という面はもちろんですが、特に好きな内装の趣味が合う人、センスがあう人がいいのではないかと思っています。
例えば、カリフォルニア風のデザインが好き。とか北欧風の家が好きだとか。そういった個人の趣向的な部分があうととても楽しいと思います。
将来性は?事業の継続性
家づくりということで銘打っているブログではありますが、家は作って終わりということではありません。アフターメンテナンスや今後家が傷んでくれば修理をお願いすることがあるかもしれません。(もちろん施工中につぶれてしまっては困ってしまいます)
安定した家づくりを行うにあたっては、安定した経営基盤はとても大切です。
見る点は、『跡継ぎはいるか』という点です。
工務店は家族経営の場合も多いです。社長さん年代にもよりますが、会社には跡継ぎはいるでしょうか?
ちょっと古くさい目線かもしれませんが、良い工務店(≒働き甲斐がある職場)であれば、跡継ぎの方が働いている可能性が高いと思います!
ホームページは充実しているか
このご時世、情報発信はとても大事です。いかに腕が良い大工さんがいても、それを対外的にアピールする方法がなくては、お客さんをつかまえることはできません。
また、近年は住宅性能の向上や断熱等級の考え方を中心に、家づくりの新しい手法や性能の高め方等家づくりの技術が進歩しています。
ホームぺージを充実させている。ということは、情報発信に必要なツールを取り入れる取り組みをしているということを示しており、ひいては新しい技術を取り入れているかを見極める指標になると思います。
私の場合!
私の場合は、以下の得意に注目して工務店を選びました。
- 高気密高断熱(断熱だけではなく日射取得)にこだわった工務店である
- 耐震等級3(相当含め)が標準の工務店である
- 自然素材を積極的に取り入れていた
- 働いている方が楽しそうだった
これらの特徴に惹かれて今の建築をしている工務店を選びました。
今回の記事は以上になります。ぜひ参考としてください。
住宅会社のおすすめの選び方については下記の記事でまとめています!
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