住宅性能の基本のキ!断熱性能を示す指標Ua値について徹底解説!
家づくりの大きな目的として、夏涼しく、冬に暖かい、断熱性能が高い家を理想とする方も多いのではないでしょうか?
断熱性能が高い家はエアコン等の冷暖房で調節した空気を保温する機能が高く、少ないエアコンの運転で快適に過ごすことができます。
また、家全体が均一な温度となりやすく、総合的な快適性も高いです。
私がもともと住んでいたアパートや実家は築年数や構造から断熱性能が低いために室温の面だけを考えると快適な暮らしをすることが難しい環境でした。それが動機となって、私自身家づくりの検討を開始しました。
あたたかいお家に住みたい!
家のテーマの最優先順位は断熱性能高い家と設定しました♪
しかし、断熱性能が高い家をつくりたいと考えたときに、どのくらいの断熱性能が必要なのか?と疑問となります。
また、断熱性能高い家をつくるためには、高い断熱性能を発揮し易い仕様があり、それらを賢く選択していく必要があります。
選択の際にどこに着目し、住宅会社と打合せを実施していくかが重要となりますが、はじめての家作りにおいては、なかなかベストの選択をしてくことが難しいのが現状です。
私自信も断熱性能にこだわりたいということを『家のテーマ』にあげて家づくりをはじめました。
検討のなかで、どのくらいの断熱性能を目指していくか、諸々検討の上、家づくりをおこないましたので、その経験を踏まえ解説していきます。
最初に結論ですが、私としては、断熱等級6以上+第1種熱交換換気を目指してほしいなと考えております。
詳細は動画を参照してほしいのですが、冬期のエアコンの暖房運転において、『HEAT20 G3(断熱等級7相当)+熱交換換気なし』よりも『HEAT20G2(断熱等級6相当)+熱交換換気』のほうがより効率的との実験結果や実務者のG2.5グレード程度がもっともコストパフォーマンスに優れるのではないかとの意見があったためです。
Ua値とは 家の内外の熱の伝わりやすさを示した指標
Ua値とは?
Ua値は、建物や構造物の熱貫流率(熱の伝わりやすさ)を表す指標です。具体的には、外部から内部への熱の流れや熱損失を示し、建物の断熱性能を評価するために使用されます。Ua値が低いほど建物は断熱性能が高く、エネルギー効率が良いと言えます。
Ua値の計算方法と指標の解説
Ua値は、建物の各部位(壁、屋根、窓など)の熱貫流率を計算し、それらの加重平均を取ることで求められます。一般的には、熱貫流率を測定することでUa値を算出します。Ua値は[W/(m²K)]の単位で表され、数値が小さいほど建物の断熱性能が高いことを示します。
国土交通省HPより https://www.mlit.go.jp/common/001585664.pdf
Ua値の評価方法 地域ごとの評価をする
断熱等級
戸建て住宅の断熱等等級とは、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)に規定された省エネ性能を表す等級のことを示したものであり、国土交通省で基準が公表されています。
従来、1~5までの5段階でしたが、令和4年に6,7が追加され7段階の評価基準が示されています。【R4年3月25日公布、R4年10月1日施行】
国土交通省HPより https://www.mlit.go.jp/common/001585664.pdf
今回新設された断熱等級6,7という基準は、従来の『省エネ基準』と比べて、一次エネルギー消費量に着目して、消費量の削減量から上位の基準を策定したものとなっています。
地域区分
断熱等級の評価基準は住んでいる地域により異なります。詳細は下表のとおりとなっており、1地域の方が基準が厳しく、8地域の方が基準が緩くなっています。
これは、寒冷な地域ほど冬季の暖房に多くのエネルギーを消費してしまうため、1地域(北)~8地域(南)の地域となっています。
南の地域は暑いから冷房のコストは多くなるきがする。
夏の冷房のエネルギーよりも冬の暖房のエネルギーが大きくなるよ!
加えて、南の地域の方が、比較的冬場に日射が期待できる点もあるみたい。
国土交通省HPより https://www.mlit.go.jp/common/001585664.pdf
詳細な地域区分についても国土交通省HPから確認することができます。https://www.mlit.go.jp/common/001500182.pdf
高い断熱等級を実現する仕様について
具体的にどのような仕様であれば、断熱等級がどのくらいになるといった目安が、こちらも国土交通省のHPで公開されています。https://www.mlit.go.jp/common/001430097.pdf#page=6
こちらを参考に検討をおこなっているハウスメーカーや工務店の仕様がどうなっているかを確認しながら家づくりを進めましょう。
下記の画像は6地域(東京等の例です)
特徴的な部分をあげると、等級5→6にあがるにはサッシが等級5では『アルミ樹脂複合サッシ(室内側が樹脂製、祖屋外側がアルミ製のサッシ、)』から、等級6では樹脂サッシとなっています。さらに等級7では、ガラスが3層となっています。
以下の二点について、断熱性能に影響が大きいので担当者のからよく話を聞いてほしいポイントです。
- サッシの種類
- 断熱材の厚さと素材(内側、外側)
断熱にこだわった施工会社は『標準仕様の数字、実例で数字』から探す!
これまでは、断熱の性能そのものについて解説してきましたが、次に、具体的にどうやって断熱性能にこだわった家づくりをしている施工会社を探すかについて解説します。
それは、『実例で数字』を公表している会社から選んでみてください。
こだわって断熱性能の向上に取り組んでいる施工会社はこれだけこだわって取り組んでいるよ。標準仕様で暖かい家だよ。といったかたちでアピールポイントとなるため、HPや実例集のなかで具体的な数値を記載しているケースが多いです。そこに注目して探してみましょう。
- ハウスメーカーは標準仕様の断熱性能に着目!
- 工務店、地域ビルダーは実例集の数字に注目!
これらの傾向から理想の断熱性能を有する家をたてることができる工務店を探してみてください。
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