まずは、家づくりのテーマを決めよう! 後悔しない家づくりの基本のき
注文住宅での家作りにおいて、『後悔をしない』ために大切なことは、『一貫性』をもって家づくりを進めることです。
家のテーマを決めることで、住宅の外観や内装に一貫性が生まれます。例えば、自然をテーマにする場合は、木々や花々を取り入れた自然な色合いの外壁や床、壁紙などが考えられます。
また、和風をテーマにする場合は、畳や和紙、和の意匠を取り入れた内装などが考えられます。
このように、家のテーマを決めることで、住宅のイメージを明確にし、建築家やデザイナーとの打ち合わせもスムーズに進めることができます。
さらに、家のテーマを決めることで、家族のライフスタイルや趣味嗜好などもより具体的に反映することができます。
予算が無限にあるのであれば、広い家に様々な要素を盛り込むことも可能かもしれませんが、ほとんどの人に取って予算は有限ですので、必要な箇所(家のテーマの核となるポイント)に重点的に予算を充てることが求められます。
家づくりは選択の連続です。そのなかで、私自身、軸となる家づくりテーマを明確に持つことの重要性を肌で感じたため、重要性についてまとめていきたいと思います。
家のテーマを決めよう!
テーマを決めよう!ということですが、これはどういった家を作りたいのか、作っていくべきなのか、明確なイメージを決めることを指します。
明確な家の完成イメージを持つことはとても大切です。これら揺らいでしまうと下記のような事態となってしまい、『こんなはずじゃなかった!』という後悔ポイントへつながってしまいます。
- 内装や外装がバラバラで統一感がない
テーマを決めないまま建てた場合、内装や外装の素材や色がバラバラになることがあります。これにより、統一感がなくなってしまい、まとまりのない住宅となってしまいます。
また、統一感がないと、住む人が落ち着かないと感じたり、部屋の雰囲気がバラバラで違和感を感じることもあるでしょう。
- 家族の意見がまとまらずライフスタイルに合わない住宅になる
家族が一緒に住む場合、家族の意見を取り入れた家を建てたいと思う人が多いです。しかし、意見がバラバラであれば、決定が難しくなります。
事前に十分相談をして、家のテーマを決めておくことで、家族の共通の希望を反映させた家を建てることができます。
- 将来的にリフォームをする必要がある
テーマを決めないまま建てた住宅は、後から内装や外装をリフォームする必要が出てくるかもしれません。
これにより、余分な費用がかかったり、思い描いたイメージにならなかったりすることがあります。一貫性をもって選択をしていくことで少しでもこういったリスクは減らしたいです。
どんな家にしたいのか?優先順位を考えよう!
どんな家にしたいのか。実現したい項目を実現したい順に列挙していきます。どんな項目でも構いません。優先したい順に挙げていきます。
なお、この優先順位については、家の完成見学会や打合せを進めるなかで変わっていっても構いません。構いませんが、今後家づくりを進める中では数多くの選択があり悩むことになります。
その度に必ずこの優先順位に立ち返ってください。立ち返ることで一貫したより良い選択をすることができます。
家族と意見の擦り合わせをする
優先順位を決める上で必須なのは、家族(同居するかた)で意見を統一することです。例えば、家づくりの打合せ相手、ハウスメーカーや工務店と話す際、家族同士で意見が割れてしまえば、打合せどころではないです。
これから家づくりをはじめる基礎として、まず足元を固める。しっかりと優先順位の意思統一を図ることが重要です。
我が家の場合
我が家の場合は、下記の優先順位を定めました。
① 過ごしやすさ(高気密・高断熱)
② 長持ち、メンテナンスコストの低減
③ 北欧風
④ 見せない収納
ざっくりとですが、大きくは4項目妻と意見を合わせました。おかげで一貫した打合せができたと自負しています。工務店と契約後は、様々な仕様や設備を選んでいく際にこれらの項目を優先するよう選択をしていきました。
偏見かもしれませんが、家の性能に関する部分は旦那さん、使い勝手やインテリアに関する内容は、奥さん側の意見が色濃く反映されるのはないでしょうか!?
標語のように『〇〇な家』というように一言でキャッチフレーズのように言えると良いです。我が家の場合、『北欧風の高性能で長持ちなスッキリ収納の家』かな?
あらかじめテーマを決めておくことのメリット
優先順位を決めるメリットですが、特に以下を実感しました。
- 打合せ時間の短縮
- 予算オーバーを防ぐ
- 夫婦喧嘩防止
簡単に各項目について補足します。まず、打合せ時間の短縮についてです。我が家の場合、事前にしっかりと優先項目をきめていたことから、とても打合せが早く、工務店側の設定した時間よりも大幅に短縮することが多々あり、びっくりされてしまいました。
次に予算オーバーを防ぐというポイントですが、我が家の場合、優先順位をつけて予算配分をしたものの結果的に予算を超えることとなり、減額の調整をおこないました。
しかし、当初に設定した家づくりのテーマが明確であったため、予算オーバー時の減額の際も優先順位をつけて、不要な項目を削るなど検討の結果満足のいくかたちで予算におさめることができました。
仮に予算をオーバーしてしまっても、満足度の高い家づくりとするため、削って良いポイントと削ってはいけないポイントがあるので注意してください!
最後の夫婦喧嘩防止についてですが、特に説明は不要かと思います。事前にどんな家にしたいか、共通認識をもって臨めたため、円満に打合せを進めることができました。
なかなか優先順位が決められない……。
そうは言ってもなかなか決められない。夫or妻と意見が合わないなどあると思います。そういった場合は、参考にしてみてください。
(1)家づくりの動機から考えてみる
なぜ家づくりをはじめようと思ったか?そのなぜが優先順位の上位にくるのではないでしょうか??私の場合は実家が古く、寒かった。そのため、過ごしやすい家(高気密・高断熱)に憧れました。皆さんはどうでしょうか??
(2)理想のくらしから考えてみる
マイホームは家族の生活の一番の基盤です。どんな生活をしたいか?まずそこから考えてみては、いかがでしょうか?例えば、ウッドデッキで過ごしたい。植物がいっぱいの庭で過ごしたい。書斎がほしい。住んだあとやりたいことをイメージしてみてください。
まとめ
家のテーマを決め、優先順位をつけること。振り返ってみると一番初めにやって良かったなと改めて実感しています! 繰り返しになりますが、優先順位をつけることは、限られた予算を実現したいことに集中投資することになり、コスパに良い家づくりにつながっていきます。
そして『家づくり迷子』になってしまった方、ぜひ原点に戻って優先順位を考えてみてください。
家づくりのテーマを決めたら次には家づくりの予算を組んでみましょう!
今後のライフプランを予想して、無理のない予算を組むことが後悔のない家づくりに繋がります!
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